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進撃の巨人

【評価】★★☆☆☆
ハードルを下げに下げて見れば楽しい。

【批評】
実写化なんて不可能だったんだ。
原作の圧倒的な世界観を実写で再現するのは「無理」だったんだと思う。たがらこそ、最初に監督として名が上がっていた中島哲也は途中離脱したのだろう。彼の判断は正解と言わざるを得ない。

本作品最大の勝負所はどう考えたって「巨人」の描写だ。確かに、最初の超大型巨人は気合いの入った映像だった。しかし、そのあとのノーマル巨人が問題だ。意図して人間に近い描写にしたのはわかるが、どう見てもただのおっさん。それも、キモおじさん系AV男優にしかみえないから笑えてくる。また、最初に壁の穴から出てきた先頭のやつなんて、アンガールズ田中にしか見えなくて、「こっちが寄せてどうするんだよw」と突っ込みが止まらない。

脚本の破綻については各レビューで総突っ込みされている通りである。
巨人に気付かれるから「叫ぶくらいなら舌を噛め!」と言われるぐらい静かにしないといけないのに、ペチャクチャとしゃべり出す兵たち。「子供の泣き声がする」とかいう理由で勝手な行動に出て、結果仲間を大量に殺させる女。その女と主人公の明らかな単独行動なのに、それを戒める仲間と喧嘩して勝ったら偉いみたいな謎理論。女をとられたくらいで、我を忘れて叫び出す主人公。(あれだけ静かにしろって言われてて、大量の犠牲も出した後なのにw)
普段いろんな映画にあれだけ文句を言ってる町山智浩が脚本に加わりながらこのザマだと考えると、脚本って難しいんだなぁと再認識した。

俳優陣の演技も作品の質を下げている。
水原希子は黙って立ってたら様にはなるけど、喋ると演技力の無さが浮き彫りになってしまう。超大型巨人の登場で後ずさるシーンでは、ぶりっこのように長い袖を掴んでて、「今ぶりぶりしてる場合じゃねえだろw」と突っ込み。「ノルウェーの森」でのデビューは良かったけど、もうちょっと舞台とかをこなして力を付けた方がいーんじゃないかな。

石原さとみも納得がいかない。あの世界でのあの地位にしては顔が綺麗すぎる。汚れを知らない顔でしょ、あれは。あと、そもそも滑舌が悪いせいで、石原さとみが偉そうに喋っててもしまらないんだよね。「失恋ショコラティエ」のときみたいな可愛いお姉さん役がはまってるんじゃないかな。

エンディング曲はコメントなし。


さて、ここまでおおいに批判してきたけど、以上を踏まえたうえでハードルを下げて見に行けば十分楽しめるはず。
舞台を日本に変えた、みたいな原作改編は成功だと思うし、今実写化するなら、それしかないと思う。
他にない世界観。グロシーンはPG12ギリギリを攻めてる。動く巨人は一見の価値あり。
今の日本の映画界を考えれば、今回の出来が確かに最高だとも思う。

ただ、後編を見たいかと言われたら、話題を変えるだろうよ。